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中国語の発音「-n」について

(「-n」の)発音の仕方、根本的に間違ってたとはorz

と最近書いたけど、これ、おそらくテキストだけで勉強してきた人は、全員僕と同じミスをしていると思われる。銀さんからいただいだコメントにもあったが、末尾が「-n」の音のときは、「舌を上あごにつける」という風に習ったはずだ。

さて、これを実行すると、他の単語と一緒に発音するときに、「なんかネイティブと違うな」と感じたことのある人はいないだろうか?英語の「an apple」が「アナーポー」と聞こえるように、例えば、「??」は「ハヌユィー」、「看医生」は「カンニーション」のような事態だ。これを語学の専門用語で「リエゾン(1)」と言うらしい。

ところが、中国語にはリエゾンは発生しないらしい(2)

つまり、上記のように発音してるってことは、発音が正しくないっていうことになるのだが、中国語のテキストに書いてあるやり方で発音すると、どうしてもリエゾンが発生してしまわないだろうか。もちろん、ひとつひとつの音を区切りながらしゃべればこの限りではないが、流暢にしゃべろうと思うと、これは避けられないだろう。

じゃあどうやって「-n」を発音すんだよ(゜д゜;)!

って思う気持ちはよくわかる。そこで、中国人の友達に発音の仕方を聞いたところ、「舌は下の前歯の後ろにつける」と言われた。これで上記の「??」、「看医生」を発音してみると違いは一目瞭然。いかに速く発音しようと、リエゾンは発生しない。

さらに発音を続けるうちに気付いたのだが、このやり方で発音すると、「舌の先は前歯の後ろについているが、舌の腹は上あごについている」のだ。つまり、中国語のテキストに書いてある、「舌を上あごにつける」というのは「舌の先」ではなく、「舌の腹」のことだったのではないだろうか。

もっと詳しく書いてくれよ(゜д゜;)!

ちなみに、「-n」と「-ng」の区別があるハングルをしゃべる韓国人は、自慢げにリエゾンしまくりで中国語を発音しているが、彼らに影響されないようにしよう。僕は、それが正しいのかとこの1年ずっと勘違いしてたから(笑)。

――僕が、大学の第二外国語で中国語に初めて触れたのが今から10年前。国語学部じゃなかった僕は、当時、あまり詳しく発音を習うことはなかった。そして、なんとなく「耳コピ」のようなスタイルで中国語に触れて、もう10年も経つのか。

今さら直んねえよ、このクセ(゜д゜;)!

今まで僕は香港や上海など、中国は中国でもいわゆる「南方」を主に活動してきたのだが、彼ら自身の発音が適当なので、僕の間違った発音でも結構通じたんだよね。アメリカ人の流暢な英語より、タイガージェットシンの片言英語の方が僕らには聞きとりやすいのと同じ理屈で。

でも、「中国一発音がキレイ」と言われるハルピンに来て、初めてわかった自分の発音の悪さ。そして中国語の発音の奥の深さ。今からこれを矯正するのは並大抵のことではないが、それでもやるしかない。一生懸命難しい文法を駆使してしゃべったのに、通じなかったときの虚しさったらないからね(笑)。

ということで、これから中国語に初めて触れる人に、この愚かな男からひとつだけアドバイスを送らせていただこう。

発音はシ~ッカリ身につけよう!



10年経ってからじゃ直らないから(笑)


以上。

参考サイト:
(1)はてなキーワード「リエゾン」

僕の説明ではわかりづらいと思うので、参考にどうぞ。
(2)中国語達人への道「声門閉鎖」

非常にわかりやすい中国語学習のサイト。10年前に出会いたかった(笑)。