何が言いたいかというと、本ブログでは「1元=約15円」という表記にしてるし、本日2010年12月16日現在でのレートは「1元=12.59円」であり、これが相対的な人民元の価値だ。
でも、実際に人民元を現地で使ってみると、5元(約75円)で腹いっぱいご飯が食べられる割には、ダウンジャケットが400元(約6000円)くらいしたりと、なんだか日本にいるときと感覚が違ったり同じだったり。これが絶対的かつ直感的な価値だ。
さて、もうじきアパートの更新があるので、
1万元(約15万円)下ろした
中国で一番大きい紙幣は100元なので、「1万元=100元×100枚」で、日本の100万円の札束ひとつと直感的には同じはずだ。でも相対的には、本ブログ独自の元換算方法を持ってしても、約15万円にすぎない。また、100万円の札束ひとつあれば日本では車が買えるが、中国では1万元の札束ひとつでは、新車はおろか中古車も買えない。
角度をそれぞれの収入に変えて考えてみる。ハルピンでの平均月収は1500~2000元と言われている。ここでは、月2000元としよう。5か月で1万元、札束がひとつだ。日本人の平均月収はもう少し多いけど、ここでは20万円としよう。これまた5か月で100万円だから札束がひとつ。
お!なんか円と元のバランスが取れた!
でも先に挙げた、円では車が買えて元では買えないという現実があるので、ここからは僕の直感的な話になるのだが、わかりやすくするために、「1元=100円」として考えてみよう。
月給が2000元なので20万円。ペットボトルのコーラが3元なので300円。ご飯は5元だから500円。でも、実際は安い店でも普通におかず付けて食べると15元くらいはかかる。つまり1500円だ。タクシーは初乗り8元だから800円。日本よりも高い。ダウンジャケットなんか、ちゃんとダウンフェザー使ってるとはいえ400元。つまり4万円で給料の5分の1だ。
給料が20万円なのに、コーラ一本300円、ちょっとおかず付けて食べると1500円じゃやっていけないでしょう?そしてウチの家賃は、オンボロのくせに毎月1000元だから10万円。10万円出したら、日本人の感覚からしたら東京でも結構いいところに住めるよね。ということで、
僕ら外国人からしたら安い中国の物価だけど、
現地人からしたら、決して安くはないのでは?
っていうのが、今回の僕が一番言いたいこと。つまり、1元は確かに15円いかないくらいなので、相対的に中国の物価は安く見える。だが、中国人からすると、1元は僕ら日本人でいう100円くらいの価値があるっていうことになるので、直感的・絶対的には高くなる。
なんだかわかりづらくなってしまったが、僕の言いたいことは伝わったでしょうか?ときどき、金持ちの留学生が「1元2元なんて金じゃないよ!HAHA!」とか言ってるのを見るけど、現地の人からすると100円200円の価値があるわけ。100円200円も、十分お金だと思うのは僕だけですか?
ハルピンで1元をナメてはいけない!
と、しつこいくらい言ってる
のはこのためです(笑)。