こっちの若者は、男女問わず多少の知識を持っている三国志。過去、長井秀和が「初デートで三国志の話はするな!」というネタをやっていたが、中国では問題ない!(「間違いない!」だっけ?)――ということで、今回は三国志の知識がないと面白くないので、興味ない人は飛ばしてください。
さて、こないだ中国人の友達と、三国志の話で盛り上がった。当然、「どの武将が好き?」という話題から始まったのだが、そのときに彼が奇妙な発言をした。
僕:「やっぱり関羽が好きだなぁ!」
僕:「どうして?関羽は神様(注1)だぜ?」
彼:「中国ではこんな話があるんだ。1に呂布、2に趙雲、3に関羽ってね」
僕:「へえー!他には誰がいるんだい?」
彼:「4が○○で5が××で・・・・」
以下、猛将の名前が続くわけだけど、意外なことに8位が姜維だった。確かに、「三国志演戯(注2)」での彼の活躍はめざましく、智を競えば諸葛亮を撃退し、槍を取れば趙雲すらも敗退させるほどの知勇兼備の将。だが、「正史三国志(注3)」での彼はいまいちパッとしない。
何しろ、僕は三国志発祥の国で、自称「三国志通」のヤツと三国志の話をしてるわけだから、当然、「三国志演戯」だけでなく、「正史三国志」も含めての話だと思ったわけ。すかさずツッコむ僕。
僕:「姜維かぁ・・・・そんなに強いかなぁ?」
すると、思いがけない答えが返ってきた。
彼:「なぜなら、彼は知力230、武力240だからね!」
僕:「・・・・(・_・;)?」
僕:「・・・・Σ(゜д゜;)!」
一体、いつからゲームの話になったわけ?
・・・・なんか、彼とは三国志について求めるものが違う気がしたので、これ以上討論するのをやめた(笑)。
注1:三国志を代表する武将である関羽は、その義理堅さから、中国では商売の神様となっている。赤ら顔でひげ面で青龍刀を持ってるのがヤツだ!横浜中華街でも会えるぞ!
注2:歴史書である「正史三国志」を物語風に書きなおしたもの。読み始めれば、誰もが夢中になることは間違いないくらい面白いが、あくまで物語なので、歴史上は大した活躍をしてない武将が大活躍したりと、脚色も多い。日本では、「三国志」というと主にこっちを指す。
注3:歴史書なので、物語としてはあまり面白くない。「三国志演戯」では、まるで英雄のように書かれている人物が、意外とショボかったりと、知らない方がいい真実も隠されている。