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私が愛した漫画たち「(横山光輝)三国志」

僕の好きな漫画ランキングベスト5「(横山光輝)三国志」について。

僕と同世代で三国志が好きな人って、多分だけど90%くらいの人が横山光輝先生の三国志からハマったと思う。当時は三国無双みたいなゲームもなかったしね。さて、この横山光輝三国志って、

貧しい出身の劉備関羽張飛という豪傑と義兄弟になる

→国土こそなかなか持てないが、各地でその人間力を発揮して少しずつ名声を高める

→そして、ついに孔明という稀代の軍師を得る

赤壁やら定軍山やらの勝利を経て、いよいよ劉備が自分の国土を得る

このあたりまでは典型的な少年漫画のストーリー展開なわけだ。当時、小学校3年生で少年漫画しか読んでなかった僕は──いや、三国志の前知識がなかったほとんどの少年読者は、このまま劉備が天下統一して三国志は完結するものだと思ったはずだ。関羽が麦城に追い詰められたときだって、劉備張飛が颯爽と現れて関羽のピンチを救うと思ったはずだ。

ところが本三国志もベースは歴史。無惨にも関羽は捕えられて斬首させられてしまう。このあっけなさというか儚さは、少年時代の僕にはトラウマレベルでショックだった。この後も長く続く漫画ライフで、一番最初に「えぇぇーーーっ!!!?」って叫んだ漫画だと思う。

この関羽が斬首される42巻を皮切りに、曹操張飛劉備と初期からの登場人物が次々と舞台から消えていく。ハッピーエンドじゃない漫画を読んだのは初めてだったが、なぜかこのあまりにも現実的なストーリー展開に惹かれ、小学6年生のときの夏休みの自由研究は横山光輝三国志人物事典」。以降、三国志(正史)を原文で読みたい」という思いから中国語の学習を始め早数十年。今は中国語を使って仕事してるし、横山光輝三国志は今でも大好きな漫画だ。

余談だが、僕の祖父母が続けて亡くなった時期があり、そのとき「まるで42巻以降の三国志のようだ・・・」と悲しくなったのを覚えている。

以上