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島耕作への道 ~第百十三歩目・偽善者にもなれない編~

「この人でなし!」 「ご、ごめんなさ~い!」 さて、今日は直行直帰のお出かけなので、いつもよりゆっくり目の電車に乗り、まったり音楽なんぞを聞いていた僕。ところが、目的地までの道のりの3分の1くらいに差し掛かったとき、あの忌しい事件は起きたのだ。 「妊婦さんらしき女性が僕の目の前に立った」 ―偽善者ぶるわけではないが、普段なら、僕は妊婦さんやご老人には席を譲るように心がけている(ちなみに子供には譲りません)。しかし今回は、今回だけは勝手が違ったのさ! 「髪型が、ボサノバ好き風の前髪パッツン不思議ちゃん系だった」 んだよ!だから、妊婦さん風の服だけど、「もしかしたらファッションかも」って思ってしまったんだ!確かにすごいダルそうにしてた。でも、ボサノバ好き風女性のキーワードは「ルーズ」だ。だから、キャラ作ってるのかもって思ってしまったのさ!しかも、僕からの視点だと、彼女のお腹がどのくらい膨れてるのかも判別は困難だ・・・・!―と、ここで僕が考えた策は上中下の3策。 上策:降りるふりをして立ち去る。 一番後ぐされがない。ただ、その女性は妊婦さんかもわからないし、目的地までまだまだある僕にとって、せっかく座れたのにここで車両を替えるのは避けたい。―ということで却下。 中策:「どうぞ」と言って笑顔で席を譲る。 これは上策よりもバクチ要素がデカイ。何しろ相手は不思議ちゃんだ。下手に声でもかけようものなら、 「なに?私が妊婦みたいな服着てるって言いたいわけ?このセンスがわかんねぇのかよ、イモ! とでも罵倒されてごらんよ?親切心が仇になるってのは一番ダメージがデカイ。きっとしばらく立ち直れないぜ?―ということで却下。 下策:ひたすら寝たふりをする。 しょうがない。申し訳ないけど、確信できない今の状況じゃあ、僕にはせめて寝たふりくらいしかできないんだ。ごめんよ・・ごめんよ・・・・ ―1時間経過 ・・・・うーん、むにゃむにゃ。ほんとに寝てしまったようだ。―と、ふと顔を上げてみると、 「まだこの女性が目の前におる(@д@;)!」 「しかも超顔色悪いし、ぐったりしとる(@д@;)!」 「(今ちらっと体の向きが変わったからわかったけど)お腹膨れとる(@д@;)!」 「(どうせ次の駅で降りるし)今こそ譲らなきゃ(@д@;)!」 と思ったら、その女性も降車駅が同じ。周りからの冷たい視線が僕の胸をえぐる。あまりの申し訳なさに、降車駅なのに降車しなかった僕。 嗚呼、朝から凹んだ気持ちになりました。すいません、偽善者にもなれませんでしたorz