in my life

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主よ、インチキ通訳の望みの喜びよ

僕の住んでいる市では、海外からも選手を招待しちゃうくらいの、全国的にもわりと有名なラソン大会がある。毎年中国は北京から数名招待していて、去年は彼らが滞在した5日間の、全日程の通訳をボランティアでやった。 でも、あまりに市の職員連中の応対がひど過ぎ、また、何語もしゃべれないくせに態度がデカい、某友好協会のクソオヤジに暴言を吐かれた、という苦い過去も手伝って、今年は、市から通訳ボランティアの依頼が来ても、手伝わないつもりで断っていた。しかし!市に嫌気が差したのは僕だけではなく、他の通訳ボランティアの方々も同じで、なんと今年は、通訳ボランティアが定員割れしてしまうという悲惨な事態に! ―別に、市のボンクラ職員どもが困ろうと知ったこっちゃないが、招待された選手たちには罪は無いし、僕程度のインチキ通訳といえども、いないと困るのは明白だ。ということで、今日一日だけ手伝うことに。 さて、集合場所に着いてみると、ドイツからの招待選手と、去年知り合った「英語は得意」と豪語していた市の職員の女の子が、何やら話している。その子とは一年ぶりということもあり、その子とそのドイツ人の英会話に加わってみると・・・・ 「会話になってねえ(苦笑)」 ・・・・おいおい!「英語は得意」なんじゃねえのかよ!なんで「getting+~er(だんだん~になる)」の構文がわからねえんだ!?ということで、なぜか英検4級の僕が、そこでの英会話を取り持つことに。英語は好きじゃないのに・・・・。そして、留守を預かる役のその子とは別れ、バスにはドイツ人招待選手団、中国人招待選手団、僕、ドイツ語通訳のオッサン、そして市の職員が乗り込んだ。バスの移動中の通訳は、「次は××に行きます」だのっていう簡単なものばかりだったので楽勝。ところが、問題はドイツ語通訳のオッサンだ。またしても、 「会話になってねえ(苦笑2)」 ってのが、ドイツ語は全くの素人の僕でもわかった。結局、またまた英検4級の僕が、ドイツ人招待選手団の通訳も英語でやることになった。先に挙げたように、バスの移動中の会話くらいは何とかなるよ。でも、ここからが地獄だった・・・・。 だって、寺や神社では宗教の専門用語は飛び交うし、坊主のありがたい説教なんて、日本語だってよくわからないよ!それを、「中国語と英語に訳せ」って方が無理だって!見せ場が無くなったドイツ語通訳のオッサンは、助けてやってるのにも関わらず、「オマエ」呼ばわりしてくるしさあ。 「おれはアンタの部下じゃねえだろ!」 ってキレてやったら、閉口してたけど。―こんな僕でも社会人になれますか?(笑) ということで、かなり大変な一日だったけど、結構楽しかったな。神社では新車のお祓いを見れたし、寺では木魚を叩かせてもらったり、座禅して「喝」を入れられたりっていう貴重な体験もできたしね。中国語も英語も大幅に実力が上がった気がするし。それに、やっぱり僕は中国人好きなんだよね。自己中だったり、時間にルーズだったりもするんだけど、やっぱり好きだ。なので、ほんとは今日一日だけ手伝うつもりだったんだけど、彼らが帰る前日のお別れ会にも、また通訳として参加しようと思います。料亭の飯食えるしね(笑)。 今日のおすすめ:バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」