では、たまには社会学の大学院生っぽい内容なんぞを。
今回の考察内容は、
「どうしてハルピンには排水口がないのか」
とりあえず「百度」してみたのだが、大雨によって2階くらいまで水浸しになったときのニュース番組がヒットした。ニュースキャスターは、驚きの言葉でニュースを〆た。
「雨降り過ぎなんですね」
――おい!問題そこじゃねぇだろ(゜д゜;)!
他にもろくなサイトがヒットしなかったのだが、そんな中、一人のハルピン市民の書いた内容がなかなか読ませるものだったので、一部抜粋・翻訳・追記しながら書いていきます。
1,ハルピンは他都市に比べて排水能力が低い
単純に排水量だけを比べると、中国の他都市が185㎥/秒なのに対し、ハルピンはわずか68㎥/秒。「排水口」と銘打ちながら、実際は全く排水能力のない名ばかりの排水口が多いのだとか。
ここで日本の平均排水量なんかがわかるのいいのだが、すでに水質汚濁の問題にまで言及しており、排水量の問題なんていう次元にはいないみたいだった(笑)。
2,他設備との兼ね合いで排水設備を増設できない
ハルピンの地下にはすでに電気・水道等の設備があるため、今さら排水設備を増設できないらしい。
電気・水道の普及よりも前に、雨による排水問題はずっと存在したと思うのだが。これは単純に都市計画ミスだと思われる。「没事!」の一言で排水問題を片付けちゃった姿が想像できる(笑)。
3,街の発展速度に排水設備工事が追いつかない
中国の他都市と同じように、ハルピンの発展速度もすさまじい。ほんの少し前まで田舎道だったところが、3ヶ月くらいであっという間に現代的なマンションが立ち並ぶ地域になったりする。
これは日本にもある問題だね。道路がアスファルトになることによって吸水能力がなくなり、排水能力が落ちるってヤツ。
そして、彼は以下のように本文を〆ている。
「日が照るまで、風が吹くまで待てば道路は乾くだろう。でも都市の発展は待ってくれない。市民の流出も待ってくれない。寒暖に苛まれた道路も待ってはくれないだろう。おれたちが心血注いで作り上げたこの都市を、排水問題で壊滅させてはいけない!みんな、今こそこの問題に注目するときだ!」
――アツイ!アツ過ぎるぜッ!
アンタの魂は受け取ったッ(゜д゜;)!
でも、政府には届かないだろうね(苦笑)
この記事は2010年7月に書かれたもの。およそ2年前だ。それから2年、ハルピンの排水設備は一向によくなっていない。参考にしたサイトはコチラ(中国語)。
以上。