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島耕作への道 ~第百二十五歩目・憂鬱の現場勤務編その11~

「最近、仕事が嫌じゃなくなってきた」 いや、もちろん日曜の夜は相変わらずブルーだし、働かなくていいなら働かないんだけどね。でも、そんなわけにはいかないから我々は働くわけだ。さて、なんでこういう心境になったのかを考えてみた。すると、やはりというか、 「仕事を覚えてきたから」 っていうことが理由として挙がる。我ながらね、すごい仕事早くなったんだよ。まだまだ良品作るのには時間かかるんだけど、それでも試作も一人でできるようになった。とりあえず、射出成形の基礎は全てわかったんだよね。あとは、サイクルタイム(ひとつのものを作るのに何秒かかるか)をいかに短くするか、いかに材料の無駄遣いをなくすか、などの応用を少しずつ覚えていけばいいんだろう。 あと、2ヶ月ほど前から、射出成形技師にとって頂点ともいえる資格、「特級成形技師」の資格を持ったおじさんが入ってきてね。工場長の配慮で僕の直属の先生になった。この方がすごい方でね。ちょっとぶっきらぼうなんだけど、めちゃくちゃ優しいし面白い。現場の辛さもわからない管理部連中や、生産計画を立ててる事務所のオバサンたちが、不良品を作ったり生産計画どおりにできない僕を責めにくると、全力で守ってくれるのだ。 「こんだけの仕事量があって、いいものなんて作れるわけねぇんだ!計画がおかしいんじゃねぇのか!? って。これはほんとに嬉しかった。やっぱりベテランの下でのびのびやれるってのはいい。で、この方、もちろん口先だけでなく仕事もできる。「どうやって無駄をなくしていくか」について、いつも教えてくれるんだよね。僕とこの先生のスローガンは、 「自動化を進め、使えない外国人労働者を切る」 であり、今それに向かって鋭意爆心中です(笑)。―と、こんな感じの3年目の春です。