in my life

趣味についてひたすらアウトプットしていきたい

自立

「あれ?PINKY、まだ実家だっけ?」 これは、僕が実家にいた頃、一人暮らししてるヤツからよく言われた言葉だ。鋭い人は上記のセリフだけで察するかもしれないが、このセリフ、実家暮らしの人間をあからさまに見下している。こう言われるたびに、僕はちょっと負けた気分になりながら返答したものだった。 それから数年、僕も転勤に伴って地方都市で一人暮らしをすることになった。そこで冒頭のセリフを考えてみると、あのときの一人暮らしの彼の真意がよくわかるのだ。 「彼は、確かに実家暮らしを見下していた」 っていうことが(笑)。だって、一人暮らし大変だもん。待ってたって、栄養たっぷりの飯は出てこないんだよ。洗濯機に服をぶち込んだって、洗濯が終わるわけじゃないんだよ。そこはあくまで洗濯のスタート。リフォームしたての家だって、放置したら便器はあっという間にクソまみれだし、風呂だってカビや湯垢だらけ。まめにフローリングワイパーかけなきゃ、ピカピカの床だってあっという間にホコリまみれ。寒けりゃ自分で暖房器具を買いに行き、それでも風邪引いたら、自分で運転して病院行かなきゃならない。こんなの、実家暮らしじゃ考えられないでしょう? 「いや、料理も洗濯もできるんだよ。やらないだけで」 とかっていう反論もあろう。だが「やらない」っていう発言は、「できない」よりも性質が悪くないか?―できないならともかく、できるのにやろうともしないんだから。もっとも、こういう言い訳がましい人も、必要に迫られたらきっとほんとにやるんだろうけどね。とにかく、一人暮らしは楽しいことも多いが、大変なことも多い。何しろ、上記のような家事はやらなきゃいけないし、自分の家のトラブルも自分で解決しなきゃいけない。そう、 「あなたがお父さんであり、お母さんである」 っていうこと。きっと、両親の偉大さを身に沁みて感じることになろう。 さて前回書いたように、実家が引っ越すことになった。兄も僕も出て行ったので、両親二人だけで住む家に引っ越すのだ。で、いよいよ・・・・ 「帰る家がなくなった」 ってわけ。もう簡単には仕事は辞められない。帰る家がないんだから。今までだったら、たとえ辞めて実家に帰るってことになっても、両親は渋りながらもきっと出戻りを許してくれただろう。でも、そもそも出戻る家がないのだ。仕事を辞めるにしても、衣食住は完全に自分の力で確保しなきゃいけない。 実家の引越しに伴い、こないだ実家のある地元に戻って荷物の整理をした。そのとき、昔の写真がドカドカ出てきた。