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島耕作への道 ~第九十三歩目・日本の品質編~

いやいや、実際に日本のメーカーに就職してみると、 「日本の品質がいかに優れているか」 がよくわかる。本気で1000の1ミリの誤差までを突き詰めて物を作るからね。やってる本人の僕がこんなこと言うのもなんだけど、 「ほんとバカらしい」 ですわぃ(苦笑)。だって1000の1の誤差なんて見てわかるか!?触ってわかるか!?―わかんねぇだろ!?・・・・でも、突き詰めなくては弊社みたいな零細企業は潰れちゃうんです(苦笑)。 実際のところ、1000の1の誤差を誤魔化すことはいくらでもできる。ただしそれによって、例えば自動車部品だったら、その誤差が人身事故に繋がるかもしれない。精密機器だったら故障に繋がるかもしれない。そして、そんなことが起きたらもう誤魔化せない。弊社の信用はガタ落ち、っていうか今度こそ冗談抜きで倒産だろう。そうならないために、我々は日々1000の1の世界で戦っているのだ! さて、冒頭で「『日本の』品質」と書いた。なぜ他の国の品質と比較してきたかのようなことを書いたかというと、実際に弊社の中国工場の品質を確認する機会がしょっちゅうあるから。では現在、高度経済成長真っ只中の中国の品質はというと・・・・ 「『MADE IN CHINA』がブランドになる日はまだまだ遠い」 って感じ。これは、別に差別してるわけでも愛国心が強いわけでもなく、両方の国の品質を見た上での平等な意見だ。ちょっと検査すればわかるんだけど、中国で作った物ってガッタガタなんだよね(苦笑)。おまけに、検査も適当にやってるとしか思えないほどガタガタ。日本で検査すると、全く違う値になるんだもん。僕らとしては、こっちの仕事だけでもいっぱいいっぱいなのに、さらに中国品の品質も確認しなきゃいけないからたまったもんじゃない(苦笑)。でも、中国人の社員の方曰く、 「1000の1の誤差まで突き詰める意味がわからない」 らしい。確かに、1000の1ミリどころか1ミリくらいズレてたって大丈夫な気はするもん(苦笑)。でも、そんなこと言う部品メーカーがいたら、あっという間に倒産だから、頑張るしかないんだよね。僕は中国が大好きだけど、もう少し技術者の育成に励んで欲しいと思うよ。ということで、 「品質の面ではまだまだ負けませんぞッ!」