マンガ:曹操孟徳に黙祷!! ~「蒼天航路」35巻・36巻~
信頼できる消息筋によると、なんと!1月23日の今日は、あの三国志の英雄、
「『曹操孟徳』の命日」
だとか。もっとも、中国には旧暦ってものがあるから、ほんとは大分ズレてるのかもしれないけどね。さて、それに合わせてかはわからないが、今日、曹操孟徳が主人公のマンガ、
「『蒼天航路』の35巻・36巻が同時発売」
され、ついに完結した。今日発売というのを知っていた僕は、数日前から「蒼天航路」を少しずつ読み返し、最終巻に備えていたのだ!
―実際、テストどころじゃなかったよ(笑)。そして、テストが終わって、公道を100キロで飛ばすこと30分。本屋に立ち寄り、35巻・36巻をゲット!そして、またもや疾風の如く飛ばしてウチへ到着!ゆっくり、1ページ1ページを噛み締めるように読む。普段は2冊だったら30分あれば読んじゃうのに、今回は1時間近くかかったな。
しかし、このマンガに出会うまで、ハッキリ言って曹操はあまり好きじゃなかった。なんか、
「曹操孟徳=狡猾な小男」
ってイメージしかなくて。でも、このマンガを読んで、その評価は一変した。もちろん、大分「曹操びいき」に脚色して描かれているのは否めない。でも、それ以上に、どんなに「曹操びいき」に描いていても、違和感が無いほどにこのマンガは完璧だった。読み返してみて、改めてそう思う。それだけに、曹操の最期のシーンを読むたびに、涙がこみ上げてしまう。
「ああ、偉大な人物だったんだな」
と思わずにはいられないのだ。実際の曹操は、ここまで完璧ではなかったかもしれない。でも、1800年近くも前の人間の「真実」を知ることは不可能だ。曹操を記した歴史書にだってウソがあるかもしれないのだ。だから、僕らはその本やマンガに描かれている、それぞれの「曹操像」を信頼するしかない。自由に脚色された「曹操像」を信頼するしかない。「三国志演義」を読んだあとは、「曹操=狡猾な小男」と思うのもいいだろう。「蒼天航路」を読んだあとは、「偉大な人物」と思うのもいいだろう。今や、僕の中では、
「曹操孟徳=偉大な人物」
というイメージしかない。―そんな曹操孟徳の没後1786年を偲び、黙祷!!
蒼天航路 35 (35)
李 學仁, 王 欣太
蒼天航路 36 (36)
李 學仁, 王 欣太