音楽：THE BEATLES「COME TOGETHER」

「神がかり的な４人組」 「R&Rバンド」として、彼らほど調和の取れた４人組は他にいないでしょう。ジョンとジョージほど素晴らしいギターのカラミを出せる二人組みはいないでしょう。クラッシュのジョーとミックも、ストーンズのキースとブライアン・ジョーンズも、彼らには遠く及ばない。ポールほどウネリながらも曲を壊さずに主張できるベーシストは、クラッシュのポール・シムノンくらいしかいないでしょう。リンゴ・スターほど下手くそだけどウキウキさせるドラマーは、世界中に結構いるでしょう（笑）。・・・・個々を見ていくと、徐々に「神がかりでもねーじゃねえか！」と思えてきそうですが、４人が揃ったときに出す「バンドの音」ってのは、他のバンドを大きく引き離すほどに調和が取れていると思います。 僕が選んだ、この「COME　TOGETHER」は、すでに４人の気持ちがバラバラになっていた解散直前にレコーディングされた曲ですが、それでも、沸々と沸きあがるこの緊張感！「神がかり的な４人組」じゃないと出せない音でしょう？ アビイ・ロード