「今のハルピンの状況はどんな感じでしょうか?」――最近、このような質問メールをよくいただく。
まぁ、一言で言うと「安全ではない」
ハルピンは、もともと反日思想の根深い場所であり、こっちが日本人だとわかると、あからさまに不快感を露にする人も少なくない。そして今現在の緊迫した日中関係だ。安全であるわけがない。
――が、ひとつ大事なことを忘れている
僕らが全く日本語を口にしなかった場合、
僕らを日本人と判別できる人は、
日本語学習者以外にはほぼいないということ
日本語学習者は、日本のファッションに興味を持っている人も多いため、ちょっとした髪型や着こなしの違いで日本人を判別できるようだが、そもそも日本語学習者は親日的な人間が多い。判別されても影響はない。
では、我々日本人は一般的にどのように見られているのか。ちょうど昨日、これを語るにふさわしい事件が起きたので紹介しよう。
いろいろあってロシア人のクラスメイトが泣いていたわけだが、吾輩はこ汚いハンケチーフをポケツトから取り出し、そっとその子に差し出して慰めながら歩いていた。そのとき、ヘッタクソな英語をしゃべる中国人が話しかけてきた。以下、僕:P、天才ロシア人:E、そいつ:C。
C:「えっくすきゅーずみー!」
P&E:「――何事だ(゜д゜;)!?」
C:「ガイジン集めてパーティーやるんだ!」
そう言って、その中国人はパーティーの概要が書かれたチラシを天才ロシア人にだけ渡した。
P:「(僕もガイジンなのに)o。(´ω`;)」
という顔をしていると、
C:「あっ!キミは韓国人だね?ソーリー!」
と言って、元気よくチラシを渡して風のように去って行った。
E:「あははは(´∀`)!」
――Eに笑顔が戻ったぞ(´ω`)!
このように、日本人である我々が日本語を発しなかった場合、まずは中国人との区別がつく人が少ない。そして、万が一「中国人じゃないな」と思っても、まず韓国人だと思われる。あからさまに「I LOVE JAPAN」Tシャツでも着てない限り、判別は不可能だと思っていいわけだ。
「安全ではない」と書いたのは、例えばデモ隊はすでに正気を失っちゃってる人が多いため、日本人だろうと中国人だろうと、「近づくものは全て敵だ」的にヒャッハーしちゃってるモヒカンモブも多い。そんな連中に敢えて近づこうものなら、もちろん危ないのは言うまでもない。
柳条湖事件のあった9月18日に向け、毎年同じように反日感情が高まっていくこの時期。9月18日を境に、収束に向かうのもいつものことなので、目立つ行動をいつもより減らすだけで、大分リスク回避ができると思います。日本にいる皆さん、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ(注)!
ちなみに、じゃあ韓国人って名乗ればいいのかというとそうでもなく、ハルピンには朝鮮族(韓国語がわかる中国人の朝鮮系少数民族)も多いため、韓国語で話しかけられると即アウト。顔が濃い目の人は、「タイ人」と名乗るのがオススメです。顔が薄い人?――僕は顔が薄かったことがないためわかりません(笑)。
以上。
注:「大丈夫」って書いてあるから息子を中国に行かせたら、半殺しにさせられたザマス!あなたのブログのせいザマス!とか言われるのは心外なので、もちろん最後は自己責任でお願いします(笑)。