in my life

趣味についてひたすらアウトプットしていきたい

僕はバックパッカー

髪は伸ばしっぱなし、ヒゲも伸ばしっぱなし。いかにも外国の市場で買ったらしいTシャツ、もしくはタンクトップを着て、バックパックを背負う。そして、星無しのドミトリーに泊まれば、さあ!君も立派なバックパッカー!―言葉?できなくたって、心は通じるものさ!さあ!君も立派なバックパッカー! ・・・・恥ずかしいことだが、ほんの1,2年前までの僕は、こうした旅行者に憧れ、また実践していた。だが、最近はこうしたスタイルには全く惹かれない。むしろ反発すら感じる。なぜか。 「歳をとったから」 これが一番デカイ。だって、僕と同じくらいの歳の人は、普通だったらとっくに社会人。「時間はあるけど金は無い」っていう学生とは違い、「金はあるけど時間は無い」のだ。そしたら当然、空港から送迎バスの出てるような、ある程度のランクのホテルに泊まるだろう。学生と違って、「ブラブラ宿探し」なんかしている時間が無いからだ。 「ファッションが恥ずかしい」 ってのもある。10代後半ならまだしも、20代も半ばの僕が、「髪・ヒゲ伸ばしっぱなしのタンクトップ」なんてやっててサマになると思うか!?―思わねえだろ!?ただの「負け組」じゃねえか!周りの同年代の社会人はリクルートカットでバリっとしたポロシャツなんか着てる(いや、私服でね)ってのに。せめて、一目で「負け組」と思われるようなカッコは避けたいじゃないか。せめて、カッコくらい「勝ち組」に追いつきたいじゃないか。 「言葉ができなくてもいいのだ」 っていう考え方にも、最近の僕は反発を覚える。僕は将来外国で働きたいし、そのつもりで今の就職先から内定を頂いた。そんな志を持った男が、「言葉は通じなくても―」なんて吹いてていいと思うか!?―思わねえだろ!?だって、それじゃ仕事にならないもの。わかったような気になって、ボラれるのが関の山だ。そもそも、ちょっと外国に行ったような人間は、すぐ「心が通じたんだ!」なんて安っぽく言いがちだが、ほんとのところはどうだ?心が通じるほど長時間一緒に何かをしたのか? 「せいぜい怪しいお土産屋で10円20円安くしてもらっただけ」 だろう。こんなことでわかりあえるほど、人間って単純なものではないんじゃないかな。 ―いや、外国語が何一つできなかった数年前までは、僕もすぐそんな風に思ってたよ。でも、言葉がわかるようになると、悪意に満ちた人間も多いってことに気付く。今まで結構騙されてきたことにも気付くのだ。 バックパッカーぶっても許される歳はとっくに過ぎてしまった、と個人的に思っている。もちろん、30になっても40になってもバックパッカーを続ける人もいる。彼らを否定するわけではない。だが、個人的には「5つ星ホテル」とまでは言わないが、そろそろドミトリーも卒業する年頃なのかもしれない。卒業旅行は・・・・どっちにしようかな。 今日のおすすめ:THE BLUE HEARTS「旅人」 この曲とともに起き、タイ式トイレで用を足した日々。・・・・もう戻れないのだ。 ↑思い出のパタヤビーチで。