in my life

趣味についてひたすらアウトプットしていきたい

私が愛した漫画たち「イキガミ」

僕の好きな漫画ベスト10に入れようかいつも迷う。いや、このタイミングで入れてしまってもいいかもしれない。そのくらい面白い「イキガミ」。今回もネタバレレビュースタート!

まず、イキガミ(逝紙)という死を告知する紙を対象に渡すという設定が面白い。これは基本的に死亡予定時刻の24時間前に渡され、この紙を持っているとどんなジャンルのどんな高級店も無料になる。「最後の24時間、精一杯生きてね!」、「周りの人もいつイキガミを渡されるかわからないから精一杯生きようね!」──これが、この架空国家がイキガミを渡す口実、国家繁栄維持法だ。

この漫画は大体2〜3話1セットの中編がメインで進んでいく。イキガミを受け取った者の反応は様々だ。開き直って犯罪に手を染める者、復讐に時間を費やす者、最後まで自分のやりたいことをやり続ける者・・・。

そして、イキガミ配達員の藤本イキガミを配達するたびに、この法律に疑問を持つようになっていく。今までの中編は全て1本の線となって繋がっており、物語は意外な方向に進んでいく。

個人的には、僕が「ん?これって・・?」と疑問を持った次の瞬間にその謎が明かされたり、「え?この舞台ってあの国じゃなかったの?」等々、作者の掌の上で転がされてる感がとても心地よい。

全10巻と短く読みやすいのもあり、めちゃくちゃオススメな作品。

以上

私が愛した漫画たち「進撃の巨人」

僕の好きな漫画ランキング10位に入れようか最後まで迷った漫画。直近の漫画だとダントツに面白い。書きたいことはいろいろあるんだけど、もう語られ尽くされてる感があるため簡潔に。

まずは壮大なテーマ。なんだろうね、単純な善悪では測れないんだよね。ずっと被害者側だと思ってた「壁の中の人たち」にもそれぞれ善悪があって、いや、憲兵団や調査兵団の中にすらそれがあって、壁の外に出たと思ったら、またそれぞれの善悪があって。めちゃくちゃ深いと思った。

そして魅力的なキャラクター。僕は特にサシャが好きだな。モデルのようなスタイルで超絶美少女なのに食い意地が張ってて臆病。でも決めるときは決める。同期のレギュラー陣で唯一死亡したキャラだが、その分サシャの魂は脈々と受け継がれていて、非常に重要なキャラクターとなっている。

連載終了後も動物園や水族館とコラボしたりと相変わらず大人気の進撃の巨人。僕も行けるコラボイベントは結構行った。そのたびにサシャグッズを買ってる(笑)。

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以上

私が愛した漫画たち「火の鳥」その2 ~大地編について

手塚治虫先生の逝去により未完となってしまった「火の鳥」。僕の好きな漫画ランキング堂々の1位であることは前回書いた。

pinky0215.hatenablog.com

今回は、構想ができていて執筆も決まっていたと言われる「大地編」について。これ、手塚先生の大ファンの小説家か何かが続編を書いており、それの評判もなかなか良いらしいが、今回は触れない。そもそも読んでないし。

さて、話を戻そう。この「大地編」、実は「火の鳥」本編の中にそれと思われる描写がある。それがこの1ページだ。

これは鳳凰編」の中の1ページなのだが、時代は奈良時代なので790年頃としよう。火の鳥のセリフによると、この銃殺シーンは一千年後だという。そうすると1790年頃ということになるが、この銃殺された猿田の恰好は、どうみても1790年頃のものではない。1900年代だろう。そして、「大地編」の舞台は1940年代だという。およそ150年の誤差があることになるが、永遠の命を持つ火の鳥からすると、150年くらい誤差の範囲だろう(笑)。

ということで、僕はこの1ページこそが「大地編」の一部だということを提唱しているのだが、同じ説を挙げている人を見たことがない。これだけファンの多い作品だぞ?全員が見落としているわけないだろ?これは、火の鳥界隈」ではとっくに否定されている説で、僕だけがそれを知らないからなのかッ?「未来編」のマサトになった気分だッ!誰か返事をしてくれッ!

もしかしたら「似たような書き込み、昔2ちゃんねるTwitterで見たなあ」っていう人がおられるかもしれないが、残念だったな、その書き込みをしたのは僕だ(笑)。

以上

私が愛した漫画たち「火の鳥」

僕の好きな漫画ランキング、堂々の1位!

本ブログのヘッダー画像にもなっている火の鳥」!それぞれの編で1本レビューを書けるくらい大好きだが、今回は雑記的な内容を。

 

出会い:

ドラえもん」を経て「まんが道」を読んだ小学生の頃の僕にとって、藤子不二雄両先生は神だった。そんなお二方が神のように崇める手塚先生は絶対神だった。ジャングル大帝の再放送アニメをチラッと見ただけだが(笑)。そんな折、小学校3年生のとき、漫画好きの同級生にオススメされて読むようになった。

テーマがシンプルな分わかりやすく、小3にして読破後は「感動した」というよりは「命について考える」ようになり、小3にして厨二病。早過ぎた厨二病(笑)。

 

読む頻度:

子供の頃は繰り返し繰り返し読んだが、二十歳を超えたあたりから読む頻度を落とした。「頻度が落ちた」のではなく、意図的に頻度を落とした。ブルーハーツ」同様、飽きてしまうのが怖かったからだ。以来、基本的には「一年に一度」だけ読み返すようにしている。

pinky0215.hatenablog.com

僕は43歳なので、あと40回読めるかなぁ?といったところだが、簡単に寿命を倍にする方法があるんだ。それは火の鳥を年に2回読めばいい」。これだけで、少なくともあと80年生きた場合と同等の回数火の鳥を読める!──小3にして火の鳥を知り、命について考え続けた結論がこれとは、小3の頃の僕が泣くぞ(笑)。

 

読み方:

いろんな読み方があるが、最もオススメなのは過去と未来を行き来しながらストーリーを追う単行本順。言うまでもなく、手塚先生が発表したいと思った順番がベストに決まってる。

「黎明編」から時代順に読んでいくってのも有名。直近で僕が採用したのは太陽編から読んでいき、未来側の時間軸を追っていくという読み方。これはこれで面白かった。

 

バージョンについて:

色んなバージョンがあるようだが、僕が知っているのは「愛蔵版」、「文庫版」、「手塚治虫大全集版」の3つ。この中でのオススメは、断然カットが少ない手塚治虫大全集版」だ。「愛蔵版」や「文庫版」は図書館等で見かけることが多いため手に取りやすいが、その分カットされた内容も多く、かなりソフトな内容になっている。

 

続編について:

「大地編」について、あまりネットでも見かけることがない僕独自の考察があるのだが、長くなり過ぎたのでまた次回。

私が愛した漫画たち「新・ジャングルの王者ターちゃん」

僕の好きな漫画ランキングベスト10に入れようかいつも迷う漫画。

とにかくストーリーが面白過ぎるし、どんなに緊迫した場面でも挟んでくるギャグが抜群に笑える。そもそも、「異種格闘技トーナメントもの」って「刃牙シリーズ」が元祖のような扱いをされているが、連載開始時期から考えると恐らく本作の方が先だろう。

ドラゴンボール聖闘士星矢レベルで世界中でヒットしても良さそう──というより、ストーリーだけ見れば同2作よりずっと面白いのだが、なぜスマッシュヒットで終わってしまったのか?僕なりの考察を以下に記す。

 

1, 主人公のキャラデザインが弱い

2, 絵、特に筋肉がくどい

3, 下ネタが過ぎる

 

まずは「1」から補足していこう。確かにターちゃんは非常に魅力的な主人公だ。でも、裸に金髪のオールバックというだけで、例えば悟空や星矢等と比べ、デザインが圧倒的に弱いと思わないだろうか。なんて言うか、「模写したくなるデザインではない」というか。

そして「2」。絵は非常に上手いのだが、特に筋肉の描写が全員ボディビルダーのようでくど過ぎる。上述したドラゴンボール等の世界的なヒット作品は、そのへんを上手くデフォルメしており、くどい感じは全くしない。

最後に「3」の下ネタに関しては言うに及ばず。全国のお母さんを味方につけられなかったのはデカいだろう。

あと、十二神将編を描き切れずに打ち切りエンドとなってしまった点も痛い。かなり綺麗な終わり方はしているものの、やはりそれまでの戦いをきちんと描いて欲しかった。未来アナベベが消えかけた矛盾だけが残っちゃったし。

それでも、読み直すたびに毎回「よくできた漫画だよなー」と感心してしまう。特に「梁師範VSクローン」、「ターちゃんVSペドロ」は格闘技漫画の中でも屈指の名勝負だし、「ペドロとドロシーちゃん」、「シャボン玉とんだ」なんかは感動的な話を見事に一話で完結させている。

ギャグもほんと面白いんだよね。「いや、正確には7(殺陣)だ」とか「前方にいるいかれたメスを狙いなさい」、「口切っちゃった」とかは声出して笑ったもんなぁ。

──うん、やっぱり圧倒的に面白いわ!セールス的にはスマッシュヒットで終わったものの、僕は心から大好きな漫画だ。

 

「新・ジャングルの王者ターちゃん」は、

 

今日から「僕の好きな漫画ベスト8」に昇格だっ!

 

以上

私が愛した漫画たち「蒼天航路」

三国志を題材としたこの蒼天航路」が僕の好きな漫画ベスト2にランクイン!

さて、僕が横山光輝先生の「三国志(以下、横山三国志)」から三国志に興味を持つようになった話はちょっと前に書いたが、何しろ「三国志が好き」なんて人は当時周りにいなくてね。

参考記事:

pinky0215.hatenablog.com

そんな僕が初めて三国志の話のできるヤツを見つけたのは高校に入ってから。陰キャだった僕が横山三国志を読んでいたら、スクールカースト最上位のちょっとヤンキーっぽいヤツが話しかけてきた。「三国志好きなら、これオススメだよ」と言って、「蒼天航路」を貸してくれたのだ。

──衝撃!まずはこの一言。横山三国志では悪役のやられキャラである曹操が主人公!カッコ良すぎる登場人物たち!まるで映画を観てるかのようなド迫力で滑らかな戦闘シーン!そして、青年雑誌掲載なのでHなシーンも満載!──いや、「Hなシーンがあるから好き」なわけではなく、三国志の時代って侵略したりされたりが当然の時代なので、そういうシーンがあると余計にリアルなわけ。いや、ほんとに(笑)。

そんなわけで、僕もリアルタイムで連載を追いかけ始めた。今でも覚えているのが2003年。当時大学生だった僕は、一年間香港に留学したんだけど、そのときもわざわざ日系デパートまで出かけて、一週間遅れで掲載誌である「モーニング」を購入してたんだよね。日本の倍の値段で(笑)。でも香港で読んだ龐統の初登場シーンは忘れられないなあ。「ありえん!──が、ありえんゆえに英雄か!」ってね。

その後、ちょくちょく休載を挟みながらも順調に連載は続いたが、最終回を迎えたときはしばらく放心状態が続いたっけ。でも、終わり方も完璧過ぎた。横山三国志以外にも三国志漫画をいろいろ読んだが、三国志を題材とした作品で、これ以上のものはもう出てこないだろうな」と思ったよ。

ところが、漫画という媒体ではないとはいえ、蒼天航路以上の三国志に僕はそれから約10年後に出会うことになるわけだが、それはまた別のお話・・。

以上

私が愛した漫画たち「銀と金」

僕の好きな漫画ランキングベスト10に入れようかいつも迷う漫画。

まず、 全11巻というちょうどよい長さがよい。「カイジ」も面白いんだけど、今はダラダラ続いてしまい、気付いたら「賭博黙示録」まで、頑張って「破天禄」までしか読み返さなくなった。当然、今の連載はもう追いかけもしなくなった(笑)。

pinky0215.hatenablog.com

また、福本伸行先生の漫画には珍しく、ギャンブルにこだわらない内容なのもよい。特に「殺人鬼・有賀」編は短いストーリーの中で二転三転あって、ほんとに面白い。

敵味方問わず登場人物も魅力的だよね。特に僕は森田が大好きで、最初ただのダメ人間だった森田が成長していき、果ては命のやり取りでも恐れず、更に、裏の世界の段取りまで自分で考えられるようになっていく。漫画の中では描かれないところでも、いろいろ学び成長しているのがわかるんだよね。

では、ベスト10に入れない理由は何か?──これはみんな同じ意見だと思うけど、やっぱり森田の途中退場、これに尽きる。漫画の中では、「森田と銀二は一年以上経過するも交流はない」の記述のみで「二度と会うことはなかった」という描かれ方はしていないため、連載が続いていたら、森田の再登場もあったのではないだろうか。そして、再登場時の描かれ方次第ではあるものの、森田にちゃんと役割を与えたなら、堂々とベスト10に入ってきただろう。

再連載して続きを描いてくれないだろうか?と切に願う。

以上

私が愛した漫画たち「アドルフに告ぐ」

僕の好きな漫画ランキングベスト3!手塚治虫先生の「アドルフに告ぐ」!

本作はもう「漫画好きなら抑えておかなければならない」みたいなバイブル的扱いをされてしまっている作品なので、今更多くを語る必要はないかもしれない。レビューしてるブログなんていくらでもあるだろうしね。

さて、本作との出会いは小学校4年生のとき。僕と同じく漫画好きなヤツが一足先に読んでいてね。僕もソイツも少年漫画は少年漫画で大好きだったが、一方で漢字が多い、ちょっと対象年齢が高い漫画を読んで背伸びする癖があった。ソイツに先を行かれるのが嫌だったから読み始めたんだっけ。

でもね、本作はやはり小学校4年生には難しいんだよ。ただ、突然主人公・草平の弟イサオの存在そのものがなかったことにされる描写は恐ろしかったし、ランプの執念はほんとに怖かった。一方で小便で火を消そうとする草平の描写には笑った。そんなこんなで「よくわからなかった」というのが最初の感想だったっけ。

ただ、中学に上がり、ナチスというものを知ってから読むと、全く違う物語として僕の心に突き刺さってきたユダヤ人とドイツ人という壁を越えた二人のアドルフの友情、ユダヤ人を虐殺しておきながら、実は自身にユダヤ人の血が流れていることに苦悩するヒットラー、その秘密のカギを巡っての血なまぐさいやり取りの数々、そして最後には殺し合う二人のアドルフ・・。

変な疲労感に包まれながら「すごい物語を読んでしまった」と思ったのを今でも強烈に覚えている。「漫画好きなら抑えておかなければならない」とは言わないが、漫画好きなら、これを読まないのはあまりにももったいないと思う。

以上

私が愛した漫画たち「ドラえもん」

僕の好きな漫画ランキングベスト6。ここで国民的漫画「ドラえもん」が登場。

ドラえもんはね、大長編は別として、通常のコミックスは「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」等と同じく、あくまで日常を描いているので、大きなヤマがあるような漫画ではない。

では、なぜ僕の好きな漫画ランキングベスト6に入っているのか?それはもうドラえもん本人(本猫?)の魅力」に尽きる。漫画内では面白い顔扱いされることが多いドラえもんだが、とにかく表情が豊かで可愛い。意外に人間らしくてスケベだったり意地悪だったりするしね。

あと説教臭くなく、科学からことわざまで、いろんな知識をさりげなく教えてくれるのもよい。僕が小学生の頃なんかは、まだまだ漫画の地位が低くて、「漫画読むなら本を読め!」が大人たちの口癖だった。そもそも「漫画は読むものじゃない、『見る』ものだ!」なんていう先生もいた。でも、僕はドラえもんからいろんなことを学んだよ。

そして、ドラえもん「SFギャグ漫画」というカテゴリーになるわけだが、「SF」の方にスポットが当てられがちだ。しかし、実はギャグ漫画としてもめちゃくちゃレベルが高いことを知っている人は意外と少ない。好きなシーンはいくらでもあるのだが、僕が好きなシーンをいくつか貼っていこう。

 

「よし、ぼくにまかせろ」

 

しずちゃんの「ツー」のスピード感

 

出来杉のお母さん初登場

 

「笑ってはいけない」や「ドキュメンタル」に通ずる笑い

 

いかがだろうか?こんなに可愛いドラえもんがためになる知識も教えてくれて、更にレベルの高いギャグまで散りばめられている。さすがに「国民的漫画」と言わざるを得ないだろう。

以上

私が愛した漫画たち「賭博黙示録カイジ」

僕の好きな漫画ランキングベスト7。注意しなければならないのが、僕がベスト7として挙げているのはあくまで「黙示録」であり、カイジシリーズ全体」としての評価ではない。「破戒録」以降も地下チンチロ編や救出編は面白かったけど、シリーズ全体として見れば今のところベスト30も危ない(笑)。

さて、この賭博黙示録カイジを初めて読んだのは20歳くらいの頃だったかな。漫画好きの友達が「今話題らしい」ということで、限定ジャンケン編を全部貸してくれたのだ

記念すべき1ページ目に書かれていたのは「未来は僕らの手の中」──ブルーハーツじゃん!といきなり先制のジャブを喰らった気分だった。下手な絵は気にならなかった。

そして、高級車にいたずらして回るダメダメな主人公・カイジがヤクザの口車に乗せられてエスポワールに乗船する。いきなり詐欺師・船井に騙されて致命的なミスをするが、窮地に立たされてから徐々に覚醒していくカイジ読み始めたら止まらなかった。そのままなけなしのバイト代をはたいて全巻揃えたっけ。

そして、衝撃の鉄骨渡り編。もうこれが名台詞のオンパレードなわけ。

「人は生まれながら心中に怪物を飼っている・・その名は死・・死ぬということ・・」

「金もいらないっ!何もいらないっ!40まで借金でもいい・・なんでもいい・・ただ生きたいっ!

「あの怖がり屋、臆病者の石田さんが無言で落ちた・・!」

「世界に57億の民がいるのなら・・57億の孤独があり、そしてその全てが癒されぬまま死ぬ・・」

「人間が・・つまり・・希望そのものだったんだ・・」

最後、ガラスの階段に足を乗せるカイジには心底感情移入してしまい、初めて読んだときは震えが止まらなかった。

そしてEカード編。これも緊張感を保ったまま話が進み、焼き土下座、クジ引きでの敗北まで目が離せない展開が続いて黙示録は終わる。僕の好きな漫画ランキングベスト3は今後紹介していくが、ここまで心拍数を上げてくれた漫画は他にない。

以上