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私が愛した漫画たち「アドルフに告ぐ」

僕の好きな漫画ランキングベスト3!手塚治虫先生の「アドルフに告ぐ」!

本作はもう「漫画好きなら抑えておかなければならない」みたいなバイブル的扱いをされてしまっている作品なので、今更多くを語る必要はないかもしれない。レビューしてるブログなんていくらでもあるだろうしね。

さて、本作との出会いは小学校4年生のとき。僕と同じく漫画好きなヤツが一足先に読んでいてね。僕もソイツも少年漫画は少年漫画で大好きだったが、一方で漢字が多い、ちょっと対象年齢が高い漫画を読んで背伸びする癖があった。ソイツに先を行かれるのが嫌だったから読み始めたんだっけ。

でもね、本作はやはり小学校4年生には難しいんだよ。ただ、突然主人公・草平の弟イサオの存在そのものがなかったことにされる描写は恐ろしかったし、ランプの執念はほんとに怖かった。一方で小便で火を消そうとする草平の描写には笑った。そんなこんなで「よくわからなかった」というのが最初の感想だったっけ。

ただ、中学に上がり、ナチスというものを知ってから読むと、全く違う物語として僕の心に突き刺さってきたユダヤ人とドイツ人という壁を越えた二人のアドルフの友情、ユダヤ人を虐殺しておきながら、実は自身にユダヤ人の血が流れていることに苦悩するヒットラー、その秘密のカギを巡っての血なまぐさいやり取りの数々、そして最後には殺し合う二人のアドルフ・・。

変な疲労感に包まれながら「すごい物語を読んでしまった」と思ったのを今でも強烈に覚えている。「漫画好きなら抑えておかなければならない」とは言わないが、漫画好きなら、これを読まないのはあまりにももったいないと思う。

以上