in my life

趣味についてひたすらアウトプットしていきたい

私が愛したR&Rたち「SOUL FLOWER UNION」その2

前回の記事はコチラ。

さて、今ではソウルフラワーの、少なくともソウルフラワーユニオンのCDはほとんどコンプリートした。聞けば聞くほど、彼らの活動を知れば知るほど、「こんなにパンクな人たちって、日本だけでなく世界中にもいるか!?」と思うようになり、どんどん好きになっていった。

個人的には、ジョン・レノンジョー・ストラマー忌野清志郎、そしてソウルフラワーの中川さんが僕が考えるパンク四天王だ。この4人こそが「パンクはスタイルじゃない、attitude(態度)だ!」をやり切った──中川さんは現在進行形でやっている真のパンクスだと考える。

さて、最後にオススメの曲をいくつか紹介。

 

・風の市

前回ちょっとだけ書いたけど、これこそがミクスチャー。一般的に言われているミクスチャーはただのヘヴィロック。考えを改めるべし。ただ、レイジアゲインストザマシーンは好きだしパンクだと思う。

 

・レプン・カムイ

アンデス音楽を日本のアイヌ民謡っぽく仕上げ、トドメに沖縄民謡まで。世界のミクスチャー楽曲の中でも最高峰。

 

・極東前線異常なし!?

21世紀最高の反戦歌。「この惑星じゃ今も子供らが虫けらみたいに『ママ!』と叫んで死んでいく」──世界中の言葉に訳して今すぐ全世界で流すべき。

 

・お前の村の踊りを踊れ

曲構成が意味不明で天才過ぎる。日本民謡っぽいイントロが急に「みんなのうた」でありそうなピコピコしたものに変わり、ハイスピードな英語ラップ。そして中川さんの力強いボーカル。

 

満月の夕

この曲を外すわけにはいかないでしょう。日本の誇り。

以上

私が愛したR&Rたち「SOUL FLOWER UNION」

このバンドにハマったのはここ12〜3年くらいだったかな。当時、中国の某都市に留学していた僕は、わりと反日思想の強いこの都市に辟易しており、年に一度日本に一時帰国するのが楽しみでしょうがなかった。

そして、2回目の一時帰国時の2011年1月。今はなき銭湯で行うライブイベント「風呂ロック」でソウルフラワー・アコースティック・パルチザンを見たのが初めてだった。このとき、僕はソウルフラワーに対する前知識はゼロ。しかし、なかなか新しいものを受け入れられない僕が、夕陽が射す銭湯で歌う中川さんの姿に一発でやられた。

その後、実家の近くの図書館で、ソウルフラワーユニオンのCDを数枚見つけたので即レンタル。最初にハマったのは「風の市」だったな。アイリッシュトラッドと沖縄民謡が融合したような本曲にはびっくりした。世間で言われているミクスチャー(実際はハードコアとラップを混ぜただけ)なんかよりよっぽどミクスチャーだった。

2回目にソウルフラワーを見たのはいつだったかな。留学を終えて、もう今の仕事に就いてたかな。観たのはモノノケユニットだったような気がする。アンパンマンのテーマのカバーをやり、ラストが「満月の夕」だった。場所は小さめのライブハウスだったけど、もうソウルフラワーのファンって服装もほんと自由なわけ。浴衣で来てる人とかもいたっけ。多分、チマチョゴリとかチーパオとかでも歓迎されると思う。

つづく

私が愛したR&Rたち「THE CLASH」

ピストルズと来たら、次はやはりクラッシュの話になるでしょう。

クラッシュはね、1st, 2ndは思いっきりパンクロックなんだけど、3rdでパンクサウンドからの脱却を図り、4thの「SANDINISTA!」なんて、もうパンクロックの欠片もなくなるんだよね。ウッキウキで「SANDINISTA!」を買い、初めて聞いたとき「何だこりゃ!?」って思ったもん(笑)。

しかし、長く聞いているうちに、「これこそがパンクだったんだ!」と思う日がある日ふっと訪れる。そう、パンクとは態度(attitude)のことであって、決してスピードが速いとかハイコードを多用するとかいうことではないのだ。

──と、かっこつけておいてなんだが、僕がクラッシュで一番好きな曲はというと、2ndの9曲目、思いっきりパンクナンバーの「CHEAP SKATES」なんだこれが。ついでに言うと、そのまま10曲目の「ALL THE YOUNG PUNKS」へと繋がるのが最高。この2曲とも、なぜクラッシュのベスト盤等に入らないのかが不思議でしょうがない。

また、今となっては「SANDINISTA!」も大好きで、「とりあえず流しておく」だけでいろんなジャンルの楽曲が楽しめるDJ要らずの一枚として重宝している。

そんなこんなで、僕もそこそこ色んなパンクバンドを聞いてきたが、一番飽きずに聞いているのは多分このクラッシュである。とりあえず全部のアルバムを勢いで揃えてしまっても全く問題はなく、むしろ一生楽しめるんじゃないかと思えるくらい良いバンドだ。

以上

私が愛したR&Rたち「SEX PISTOLS」

ブルーハーツからなんとなくパンクロックってものに触れた僕。続いてハマったのはやはりピストルズだ。

ピストルズはね、もうわかりやすくかっこいいよね。これ聞いてかっこ悪いと思った人は、パンクロック向いてないと思う。そのくらい全てが詰まってる。

ルックス:革ジャンにスパイキーヘア

歌詞:単純でバカそうな批判メインの内容

メロディ:繰り返しが多いいわゆるパンクロック調

アレンジ:ハイコード中心でシンプル(スピードは速め)

このへん押さえておけば、基本何でもパンクロックになっちゃうからね(笑)。

さて、ピストルズはオリジナルアルバムを1枚しか出してないけど、これはほんとに名盤で全曲かっこいい。上述したとおり何よりわかりやすい。ジョニー・ロットンイカれた目つきと甲高いボーカルにはほんとに憧れたよ。

一番好きな曲は「BODIES」かな。不穏な感じがするギターから始まるこの曲は、今聞いてもワクワクする。歌詞の内容的になかなか万人にオススメできる曲ではないのだが、ジョニー・ロットンのむにゃむにゃ言ってるボーカルも含めて「まさにパンク!」な一曲だ。

「パンクが好きかどうか診断」なんてものがあるなら、僕はピストルズを聞いてもらうのが手っ取り早いと思っている。

以上

私が愛したR&R「THE HIGH-LOWS」その3

結局、ハイロウズのライブは何度か観に行ったし、ファンクラブにも入るくらいハマった。当時好きだった子とドライブデートして、「眺めより景色よりも二人並んで写真を」撮ったり、「時間がほんとにもう本当に止まればいいのにな」と思いながら、デートの終わりを惜しんだりしていたのを今でも覚えている。そう、まさにハイロウズは僕の青春とともにあった。

そんな中、ハイロウズは約10年で活動休止してしまった。そしてすぐにクロマニヨンズが始動。1stアルバムはすぐに買った。「タリホ―」も「キラービー」もかっこいいと思ったけど、そこまでハマることはなく今に至っている。単純にハイロウズとの違いがわからず、また、「調さんだったら、もっと違ったアレンジしそうだな」とか「白井さんがいれば、もっとかっこよくなりそう」ってのが気になってしまってね。わざわざハイロウズを解散した理由がわからないんだよね。

ということで、クロマニヨンズも新譜が出るたびに追いかけてはいるものの、今のところはブルーハーツハイロウズほどハマる気配はない。ハイロウズの解散とともに、僕の青春時代は終わった。そして、怒涛の社畜編に入っていくのだ。

以上

私が愛したR&R「THE HIGH-LOWS」その2

「バームクーヘン」からハイロウズにハマった僕は、そこからあっという間にアルバムを全部集めた。当時はお金がなかったから新品ではCDもそうそう買えなくてね。中古レコード屋とかを回るんだけど、またハイロウズって全然値段下がらないの。だから「4x5」なんてヤニで変色してニオイもついてるからその分ちょっと値段が下がってるヤツを買ったっけ。

そして聞いていくうちに、メッセージ性皆無の曲の良さもわかってきた。ヒロトマーシーはストレートなR&Rだけでなく、とにかくやりたいことをやりたかった。そのためのメンバーが必要だった。だからブルーハーツを解散してハイロウズを結成したのかな?と思えるようになってきた。

僕はドラムのことは全くわからないので省略するが、やはりベースの調さんとキーボードの白井さんの存在がデカ過ぎる。調さんはパンク畑出身のはずなのだが、あのうねるような意味の分からないベースラインはどこから来るのだろうか。「千年メダル」、「チェンジングマン」、「ガンスリンガー」あたりは必聴。白井さんはキーボードのバカテクもそうだけど、単純に鍵盤楽器が増えたことでバンドサウンドの厚みが増したよね。

つづく

私が愛したR&R「THE HIGH-LOWS」

ブルーハーツが続いたので、ここでハイロウズについて。

ハイロウズは、ティーンの僕がまさにリアルタイムでハマったバンド。とはいえ、ブルーハーツにハマってからハイロウズにハマるまではちょっとタイムラグがあった。ブルーハーツが好き過ぎて、ヒロトマーシーの新しいバンドをなかなか受け入れられなかったんだよね。あと、メッセージ性皆無のスタイルに慣れなかったってのもある。

そんな中発売されたのが「バームクーヘン」だ。うろ覚えだが、「このアルバムはちょっと生き急いでる感じがして死の臭いがする。それゆえにブルーハーツっぽいのかも」みたいなことをマーシーが何かの雑誌のインタビューで語っていて、「それなら聴いてみるかあ」と近所のCD屋でレンタルした。

1曲目「罪と罰」・・・うん、普通にかっこいい。2曲目「チェンジングマン」・・・うおー!めちゃくちゃかっこいい!切れ味の鋭いギターから始まり、リズム隊が乗っかっていく。「君がそう思うなら、ガラクタも宝物だろ?」と歌うヒロトの声は僕が大好きなヒロトのそれだった。

つづく

私が愛したR&Rたち「THE BLUE HEARTS」

一回目はやっぱりブルーハーツかな。

もともと「リンダリンダ」とか「トレイントレイン」とかは知っていたが、ちゃんとアルバムを聴いたのは高校二年生のとき。CD屋でバイトしていた実兄がレンタル落ちのブルーハーツのアルバムを「PAN」以外全てもらってくれたのだ。

「久しぶりにリンダリンダ聴くか」と1stアルバムをaiwaのコンポに入れ、再生ボタンを押した。相変わらず良い曲だった。そのまま放置してたらリピート機能が働き、一曲目の「未来は僕らの手の中」が始まった──多分これが大袈裟ではなく僕の人生を変えた。

中学三年のとき、正々堂々のタイマンで負けて以来、すっかり自信を失くしてジメジメした暗い性格になった僕(しかもメガネ)は地元の知り合いが誰もいない高校に入った。でも環境が変わっても暗いメガネのままだった。そんな僕が「よし!コンタクトにしよう!」と思い立ったのだ。そう、高二デビューだ!(笑)──周りから見れば、いや、自分から見たってただの笑い話だけど、ティーンの僕にはこれほど大切なことはなかった。

以来、性格が前向きになり、だんだんと本来の自分を取り戻していった。ギターも始めたし、好きだった子と制服デートもした。その代わり「三角定規じゃ測れないもの」や「学校もジュクもいらない」ことや「大人たちに褒められるようなバカにはなりたくない」ことを勘違いして捉え、成績はバカみたいに下がっていったが(笑)。

話が大分逸れたが、最終的に「じゃまーる」ブルーハーツの未発表音源テープを5,000円くらい出して買ったりするくらいまでハマった。そのテープは本物で「僕はどこへ行った」とか「涙の男」とか「おやすみなさい」とかが入ってたっけ。

今では、さすがにブルーハーツの歌詞に出てくる大人側の年齢になってしまったこともあり、また聞き過ぎて飽きるかもしれないのが怖いので、ブルーハーツを聞く回数は意図的に減らしている。それでも、僕の人生を変えてくれたバンドとして、今でも「一番好きなバンドは?」と聞かれたら、迷わず「ブルーハーツ」と答えている。これは生涯変わらないだろう。

以上

私が愛したR&Rたち「THE BLUE HEARTS:少年の詩」

ブルーハーツについての話題が続きます。

この曲、そりゃあもう大好きで、特に初めて聞いた高校二年生の僕にはぶっ刺さりまくった。マーシーの粗いミュートギターから始まり、しゃがれたヒロトのボーカル、コーラスも良いし、河ちゃんのベースもPOPで梶くんのドラムも跳ねるようだ。サビの「そしてナイフを持ってた」ってのも響いたなぁ。

さて、この少年の詩、2番の歌詞の解釈の仕方で意見が分かれているのをご存知の方もおられよう。まずはその問題の歌詞を見て行こう。

 

僕やっぱり勇気が足りない I Love Youが言えない

言葉はいつでもクソッタレだけど 僕だってちゃんと考えてるんだ

どうにもならないことなんて どうにでもなっていいこと

先生たちは僕を不安にするけど それほど大切な言葉はなかった

 

──何が問題か?それは最後の「それほど大切な言葉はなかった」だ。

これは直前の「先生たち」に係り、「先生たちの僕への言葉の中には、それほど(さほど、大して)大切なものはなかった」という意味に捉えるのが一般的な解釈と言われている。

一方で、僕が好きなのは「I Love You」に係るという考え方。女を追いかけまわしている(でもI Love Youが言えない)僕に対して、先生たちは不安にさせるようなことばかり(批判ばかり)言うけど、「僕にとってそれ(I Love You)より(ほど)大切な言葉はない」という風に捉える解釈。

こういうとき英語で解説できると伝わりやすいのだが、あいにく僕は中国語学習者でね(笑)。なので中国語で書くと、

前者「老师所说的一切都并不重要」

後者「说我爱你是无比重要的」

と言ったところだろうか。大した中国語じゃなくて申し訳ないが。書いているうちに気付いたが、日本語の「さほど大した〇〇ではない(ネガティブな用法)」「それよりも〇〇はない(最上級にポジティブな用法)」の違いか。

ブルーハーツファンの皆様は、どっちの解釈が好きでしょうか?ちなみに公式では前者が正しいらしく、ヒロトもその誤解を避けるため、中期以降は「それほど大切な言葉『じゃなかった』」に歌詞を変えていたそうです。それでも僕は後者を推すけども(笑)。

以上