今はなきシュウクリエイション社。その中でも恐らく最大のヒット商品だったと思われる「ポケッタブルシリーズ」の歴史について、Wikipediaでは他社への営業権譲渡時期についてしか書かれていない。
ところが、このブログを始めるにあたって僕のコレクションを整理していたら、非常に貴重な資料が出てきた。それによると、ポケッタブルシリーズの始まりはこうだ。
1973年:シンクタンク社(米)にて発明
1974年:「シャツ、ポケットゲーム」という名で全米で発売
1974年?~1976年?:日本でテスト販売
1976年:日本で正式にチェス、将棋、碁、オセロを販売
年表形式でWikipediaの記載を繋げていくと、
1994年:「ポケッタブル」を商標登録
1994年?~2003年?:ワクイコーポレーションに営業権を譲渡
2003年:ワクイコーポレーションからツクダオリジナルに営業権を譲渡
~省略~
1976年というと、まだファミコンも世に出ていない。そんな時期から約20年頑張ってたんだなぁと思うと胸が熱くなる。僕は、ちょうどワクイコーポレーションへの移行期をリアルタイムで体験しているのだが、確かワクイコーポレーション製になってからのポケッタブルシリーズはマグネット式主体で、あの代名詞とも言える密着式は消えていった記憶がある。急にパッケージからシュウクリエイション社のロゴと「密着盤」の記載が消えたのは寂しかったな。
ただし、その後販売元が変わっても密着式が消えていっても、シュウクリエイション社の魂を引き継いだ「ポケッタブル」を冠したボードゲームは今日もおもちゃ売り場に並んでいる。なので、ワクイコーポレーションに営業権を譲渡した日は、「ポケッタブルシリーズが死んだ日」ではなく、「ポケッタブルシリーズが再生された日」なのかもしれない。更に、今は天下のバンダイ社傘下のブランド、パルボックスから発売されているため、そうそうポケッタブルの灯が消えることはないだろう。
余談だが、ポケッタブルシリーズのWikipediaに載っている「不思議ななまりのコンニチワ!」という参考ブログは僕が昔やっていたブログである。ヤプログ自体がなくなったのでもう消滅してるが(笑)。
資料:
以上